メールマガジン 第9号(2007年4月30日号)
メールマガジン第9号をお送りします。前号以降(4月4日)、4月30日までに掲載した主な記事は下記の通りです。
(1) 紀伊半島の各地に農業用ため池が設けられ、農業用水の確保に歴史的にも大きな役割を果たしてきました。農村地域で混住化が進む中で、ため池は第1に農業資源としての役割が重要で有ることは言うまでもありませんが、地域の環境資源として、生物多様性を育む空間、親水空間として景観を楽しみ、自然と触れ合う場所としても重要となっています。また、ため池の環境保全と再生、維持管理は、環境資源の持続的利用にとって大切です。
そこで、各地のため池のデータベース化を図るべく、まず、筆者が居住する三重県津市にある面積2ha以上の27のため池(貯水池を含む)の一覧表を作成し、その3分の1のため池について個別的に写真と解説を加えました。後日、残りのため池の分も掲載します。なお、面積と緯度経度、所在地、その他の情報を載せましたが、その他の情報については、今後更に充実させていきます。今回は、津市の分を事例的に示したものですが、今後、対象を少しずつ増やしていきたいと考えています。また、既にため池を紹介したホームページがありますので、それらとのリンクも充実させていく予定です。
「ため池の環境を保全し、その価値を見直す」と「ため池データベース(津市分)」のURLを下記に載せます。
(2) 地球温暖化に対して、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第1作業部会に続いて、この4月には第2作業部会が第4次評価報告書を取りまとめ記者発表を行いました。第2作業部会は、地球温暖化が自然や社会に及ぼす影響やその程度を科学的に評価することを任務としています。各作業部会についての簡単な解説と第2作業部会第4次報告書について、下記のURLに載せました。
(3) 地球温暖化問題は、今や新聞紙面に頻繁に登場し市民の関心の高い事柄となり、温室効果ガスの排出抑制と適応対策が重要となりつつあります。今回の「論文紹介」では、独立行政法人・農業環境技術研究所と果樹研究所の共同研究による「地球温暖化が果樹栽培に及ぼす影響」についての論文を取り上げました。
(4) 「紀伊半島の巨木を訪ねる」で奈良県の「宇陀市榛原区赤埴の仏隆寺のサクラ」とその近くの「宇陀市榛原区高井の千本杉」を紹介させていただきました。仏隆寺のサクラを訪れたのは、4月半ばのちょうど花見の時期でしたので、山深い古寺の千年桜はすばらしいものでした。下記にそれぞれのURLを載せますのでご覧下さい。
(5) 「害虫防除の常識」に、「害虫の分類と種数」を掲載しました。分類学的に「目」や「科」の事例や、作物別の害虫リストを事例的に挙げてみました。作物別の害虫リストは、写真や詳しい解説がないとあまり役立ちませんが、「害虫とは?」という項目の中で、分類学的な分け方への理解が多少とも進むようにということで書いてみました。
(6) 写真の追加、入替えとして、「コナジラミの見分け方」にイチゴコナジラミの幼虫写真を追加し、「トップページの写真」を「ため池の写真」に交換しました。
2007年4月30日 主宰者より
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